このコーナーでは、日・タイ経済協力協定 (JTEPA)の一環で進めている自動車人材育成プロジェクト(AHRDP)で、ローカル企業の育成にあたっているトヨタグループのプロジェクト「トヨタ 生産システム」に参加した企業を紹介していきます。今回は、ハイテク・イラストマーズ社のスリチャイ・ラオラッタナー社長に話をうかがいました。
——以前からTPSをご存じでしたか?
スリチャイ はい。数年前に本を購入して、自分たちで導入を試みたことがあります。わたしたちの競合は、いわゆる外資系企業がほとんどです。わたしたちのようなタイ100%の会社が技術力だけで勝負することはできません。満足いただける品質であることはもちろんですが、やはり価格でアドバンテージをとるしかありません。そのためには徹底的なコスト削減が必要になります。
——ご自身での導入を試みたことがあるのですか?
スリチャイ あります。しかし、セオリーは理解できるのですが、具体的な方法で行き詰ってしまい。成功にはいたりませんでした。ですから、モルテン・アジア・ポリマープロダクト社にこのプロジェクトを紹介いただいたとき、迷うことなく参加を決めました。
——プロジェクトでは、大きな成果を上げられましたか?
スリチャイ もちろんです。とりわけ在庫は、プルシステムに変更したことで、大きく削減させることができました。以前、満杯だった在庫がスカスカになったとき、従業員全員が驚いたのを今でも覚えています。
——今後、TPS導入の製造ラインを拡大する計画はありますか?
スリチャイ 当然あります。しかし、すべてのラインは考えていません。
——それはどうしてですか?
スリチャイ 当社の自動車部品の売上構成は6割で、残り4割は電気製品部品等が占めています。TPSは、自動車業界、とりわけ日系メーカーであれば、どこのメーカーでも適用可能です。しかし、電気業界では、発注方法に大きな違いがあるため、導入は難しいのです。もう一つは、製品がすべて流れ作業で作られているわけではないことです。
——最後に御社のPRをどうぞ。
スリチャイ 当社では、事業拡大の一環として、これまでとはまったく違う販売チャネルである医療用の分野で、シリンコンラバーを用いた医療用マスク等の発売準備を進めています。また、高価格の四フッ化エチレン-パーフルオロメチルビニルエーテルゴム(FFKM)も取り扱っており、今後、この分野も強化していくことを計画しています。当社の取引先のほとんが日系企業ですし、今後も日系との取引を拡大させていきたいと考えておりますので、何かありましたら、ぜひ、当社をご利用ください。
トヨタモーターアジアパシフィックエンジニアリングアンドマニュファクチュアリング調達部の
ウィチャイ ゼネラルマネージャーのコメント
同社は、高い製造技術がありながら、製造コスト削減に悩んでいた。TPS導入時は全員が一丸となって改善に取り組んだ結果、生産のリードタイムを52%短縮、仕掛品在庫を96%削減、生産性を30%向上させた。今後、さらに拡大させることに期待しています。
HI-TECH ELASTOMERS CO., LTD.
124 Moo 4 Bangna-Trad Km., 23 Rd. Bangsaothong district, Samutprakarn 10540
TEL:02-740-4611〜4, 02-397-9169 FAX:02-740-4615




